こんにちは。行政書士の佐竹悠良(サタケユラ)です。
当ブログでは行政書士として実務を進めていく過程で得た知見や、実務書を読み進める中で知り得た情報を書いていきます。
得た知見や知った情報を私の言葉に置き換えて、時には私自身の考えも交えながら易しい言葉・易しい表現に落とし込んで書いていきます。
本日のブログのテーマは、「風俗営業許可申請」です。
夜職向け雇用契約書の作成ポイントについて書きました。
最後までお読みいただけると幸いです。
夜職向け雇用契約書の作成ポイント
はじめに
ナイトビジネス(キャバクラ、バー、ラウンジ、ホストクラブなど)では、雇用契約書の作成が非常に重要です。労働条件を明確にし、トラブルを防ぐためにも、適切な契約書を作成することが求められます。
本記事では、夜職向けの雇用契約書を作成する際のポイントを解説します。
1. 雇用契約書の必要性
1.1 口頭契約のリスク
ナイトビジネスでは、口頭で雇用契約を結ぶケースも少なくありません。しかし、これには以下のリスクがあります。
- 賃金未払いトラブル
- 労働時間・休憩時間の曖昧さ
- 解雇時のトラブル
- 雇用関係の証明が困難
書面で契約を交わすことで、こうしたトラブルを防ぐことができます。
1.2 労働基準法の適用
ナイトワークの従業員も、基本的には労働基準法の適用を受けます。
- 最低賃金の保証
- 労働時間の規制
- 有給休暇の付与
これらを考慮した契約書の作成が求められます。
2. 雇用契約書に記載すべき項目
2.1 基本情報
契約書には以下の基本情報を記載します。
- 会社名(店舗名)と所在地
- 従業員の氏名・住所
- 雇用形態(正社員・アルバイト・業務委託など)
2.2 労働条件
1. 勤務時間と休憩時間
- 1日あたりの労働時間と休憩時間を明記
- 深夜労働(22時~翌5時)の扱いについて記載
2. 賃金と支払い方法
- 時給・日給・歩合給の明示
- 給与支払い日と方法(現金・振込など)
- 控除項目(税金・罰金の有無)
3. 業務内容の明確化
- 具体的な業務(接客、ドリンク提供、会計業務など)
- NG行為の記載(違法行為の禁止、トラブル回避)
2.3 解雇・退職のルール
- 解雇事由(無断欠勤、業務違反など)
- 退職時のルール(事前通知の期間、違約金の有無)
2.4 その他の重要事項
- ドレスコードや罰則規定
- SNS利用の制限(店舗情報の漏洩防止)
- 顧客との個人的接触の禁止ルール
3. 雇用契約書の注意点
3.1 歩合給制度の明確化
夜職では歩合給(バック)が一般的ですが、トラブルになりやすいポイントです。
- バック率の詳細を明記
- 計算方法と支払いルールを明確化
- 売上ノルマの有無を記載
3.2 罰則規定の適法性
罰金制度を設ける場合、違法とならないよう慎重な設計が必要です。
- 遅刻・無断欠勤の罰則が労基法違反にならないか確認
- 過度な控除は「違法な賃金カット」に該当する可能性あり
3.3 業務委託契約との違い
キャスト(ホステス・ホスト)を業務委託契約で雇うケースもありますが、実態が雇用関係に近い場合、偽装請負と判断されるリスクがあります。
- 業務の指揮命令がある場合は「雇用契約」扱い
- 出勤時間の管理が厳しい場合は「雇用契約」に該当する可能性が高い
4. よくある質問(FAQ)
Q1. 口頭契約でも法的に有効?
A1. 口頭契約でも有効ですが、トラブル時に証明が難しいため書面での契約を推奨します。
Q2. 罰則規定はどこまで認められる?
A2. 過度なペナルティ(罰金、給与の不当な控除)は違法となる可能性があります。弁護士や行政書士に確認するのが安全です。
Q3. 業務委託契約の方が有利?
A3. 業務委託契約には社会保険料の負担がないメリットがありますが、実態が「労働者」と認められると、労基法違反のリスクがあります。
最後に
ナイトビジネスにおける雇用契約書は、トラブル防止のために欠かせない重要な書類です。
- 労働条件を明確に記載
- 歩合給や罰則規定を適法に設計
- 業務委託契約との違いを理解
適切な契約書を作成し、安心して働ける環境を整えましょう。
契約書の作成に関するご相談は、行政書士までお問い合わせください!
本日のブログはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

