こんにちは。行政書士の佐竹悠良(サタケユラ)です。
当ブログでは行政書士として実務を進めていく過程で得た知見や、実務書を読み進める中で知り得た情報を書いていきます。
得た知見や知った情報を私の言葉に置き換えて、時には私自身の考えも交えながら易しい言葉・易しい表現に落とし込んで書いていきます。
本日のブログのテーマは、「建設業許可 入門」です。
建設業許可申請の入門的なことを書きました。
最後までお読みいただけると幸いです。
建設業許可申請 入門
はじめに
建設業を営むためには、一定の条件を満たした上で「建設業許可」を取得する必要があります。しかし、初めて申請を行う方にとっては、その手続きが複雑に感じられることも多いでしょう。本記事では、建設業許可申請の基本的な知識から、具体的な申請手順、必要書類、注意点まで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。
1. 建設業許可とは?
建設業許可とは、建設工事を請け負う際に必要となる公的な許可のことです。建設業法に基づいて規定されており、一定の規模以上の工事を行う場合には、この許可が義務付けられています。
1-1 許可が必要な工事とは?
- 建築一式工事:1,500万円以上の工事(木造の場合は延べ面積150㎡以上)
- その他の工事:500万円以上の工事
これらの金額を超える工事を請け負う場合、建設業許可が必要です。
1-2 許可の種類
- 一般建設業許可:元請として下請けに発注する場合、特定の規模以下の工事に適用
- 特定建設業許可:大規模な工事で、下請けに高額な発注を行う場合に必要
2. 建設業許可の取得条件
建設業許可を取得するためには、以下の要件を満たす必要があります。
2-1 経営業務の管理責任者がいること
建設業の経営に関する経験を有する者が必要です。具体的には、過去に建設業の経営経験が5年以上あることなどが求められます。
2-2 専任技術者がいること
建設工事の技術的な管理を担当する人材が必要です。資格や実務経験に基づいて判断されます。
2-3 財産的基礎または金銭的信用があること
一定の資本金や自己資本が必要です。一般建設業では500万円以上、特定建設業では2,000万円以上の資本金が基準とされます。
2-4 誠実性および欠格要件
過去に不正行為がないこと、反社会的勢力との関係がないことなどが確認されます。
3. 建設業許可申請の流れ
- 必要書類の準備
- 登記簿謄本
- 財務諸表
- 経営業務管理責任者および専任技術者の資格証明書
- 申請書の作成
- 許可申請書に必要事項を正確に記入します。
- 窓口への提出
- 都道府県知事または国土交通大臣へ提出します。
- 審査および結果通知
- 通常、1〜2か月程度の審査期間がかかります。
- 許可証の受領
- 許可が下りた後、正式な許可証が発行されます。
4. 必要書類とそのポイント
申請に必要な書類は多岐にわたりますが、以下のポイントに注意することでスムーズな申請が可能です。
- 正確な情報の記載:誤記や不備があると申請が遅れる原因になります。
- 最新の書類を準備:古い登記簿謄本や財務諸表は無効になる場合があります。
- 資格証明書のコピーではなく原本確認が必要な場合も
5. よくある申請時のミスとその対策
- 経営業務管理責任者の経験不足
- 実務経験の証明が不十分な場合、再提出が必要となることがあります。
- 専任技術者の資格要件の誤認
- 必要な資格や経験年数が満たされていない場合は申請が却下されることも。
- 財務基準の未達
- 資本金や自己資本額が基準に達していない場合、事前の資金調整が必要です。
6. 許可取得後の義務と更新手続き
許可取得後も、継続して以下の義務を果たす必要があります。
- 定期的な決算報告の提出
- 許可の更新(5年ごと)
- 変更があった場合の届出(役員変更、資本金変更など)
7. Q&Aコーナー
Q1: 個人事業主でも建設業許可は必要ですか?
A: はい、個人事業主でも一定規模以上の工事(建築一式工事1,500万円以上、その他の工事500万円以上)を請け負う場合は建設業許可が必要です。
Q2: 許可取得にはどのくらいの期間がかかりますか?
A: 書類の準備や申請内容によって異なりますが、一般的には申請から許可取得まで約1〜2か月程度かかります。
Q3: 許可取得後に事務所の所在地が変わった場合はどうすればよいですか?
A: 事務所の所在地が変更になった場合は、速やかに変更届を提出する必要があります。提出先は許可を受けた行政庁です。
Q4: 許可の更新を忘れるとどうなりますか?
A: 許可の有効期間は5年間です。更新手続きを忘れると許可が失効し、再取得が必要になるため、早めに更新手続きを行いましょう。
Q5: 建設業許可を持っていると、どんなメリットがありますか?
A: 建設業許可を取得することで、より大規模な工事の受注が可能になるほか、取引先や金融機関からの信頼度が向上します。
最後に
建設業許可の申請は複雑に思われがちですが、ポイントを押さえて準備を進めることで、スムーズに取得することが可能です。不安な場合は、行政書士など専門家への相談も検討すると良いでしょう。本記事が、建設業許可申請の第一歩としてお役に立てれば幸いです。
本日のブログはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

